2007年08月16日

新世界七不思議

ユネスコのスー・ウィリアム(Sue Williams)広報官は
「今回の投票はユネスコが定める世界遺産選定とは
異なる基準と目的にもとづき行われた。

ユネスコのもつ大きな視野とは相容れない」とコメントした。

 同じくユネスコのクリスチャン・マンハート
(Christian Manhart)氏も、「選ばれなかった候補地の
国々に否定的なメッセージを送ることになる。候補地の
すべてに選ばれる価値があったのは明らかだ。

それがたった7か所に絞られてしまったことがまちがい」と
投票を批判。

 「古代には七不思議で足りたのは、当時の世界が
地中海周辺地域に限られていて、今よりずっと小さ
かったからだ」

 古代のから言い伝えられた世界七不思議のなかで
唯一現存するギザ(Giza)のピラミッドがあるエジプトも、
新しい七不思議には否定的だ。

 エジプト考古最高評議会のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)
事務局長は「世界に唯一残る、真の七不思議のプラミッドの
価値がこの投票で損なわれるわけではない。

歴史を記すのは人々の寄せ集めではない。
今回の投票に価値はない」と言い切った。

■選出された「新七不思議」

 今年1月、スイスの民間財団が「新世界七不思議」の投票を組織、
1億人近くがインターネットや電話で投票に参加した。

その結果、中国の万里の長城(The Great Wall)

ヨルダンのペトラ遺跡(The pink ruins of Petra)

ブラジル・リオデジャネイロのキリスト像
(The statue of Christ the Redeemer)、

ペルーのマチュピチュ遺跡(The Incan ruins of Machu Picchu)、

メキシコ・チチェンイツァのピラミッド
(The ancient Mayan city of Chichen Itza)、

イタリア・ローマのコロシアム(The Coliseum)

インドのタージマハル(The Taj Mahal)の7つが選ばれた。

 最終候補まで残りながら落選したのは、
ギリシャ・アテネのアクロポリス(Acropolis)、

パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)、

イースター島(Easter Island)のモアイ(Moai)像、

英国のストーンヘンジ(Stonehenge)、

スペインのアルハンブラ宮殿(Alhambra palace)、

カンボジアのアンコールワット(Angkor Wat)、

ニューヨークの自由の女神(The Statue of Liberty)。

■動機はバーミヤーンの破壊と再建

 今回の投票を最初に提案したのはスイスの映画監督で
博物館学芸員のバーナード・ウェーバー(Bernard Weber)氏。

アフガニスタンのバーミヤーン(Bamiyan)で2001年、
当時のタリバン(Taliban)政権が仏像を破壊した事実に衝撃を受け、
新世界七不思議の選定を思い立ったという。

7日に行われた発表式典の収益金の一部は、
このバーミヤン仏像の再建に充てる予定だ。

 しかしユネスコはバーミヤーンの仏像再建にも
反対だとマンハート氏は表明。破壊された仏像の一部がまだ

現地の石窟の中に残っており、「ここに新しい仏像を建てれば、
もともとあった仏像を否定することになる」という。

 さらにイスラム教徒が多いアフガニスタンで、
これから仏教の「偶像」を建設するのは難しいだろうとも指摘。

 「ウィーバー氏はアフガニスタン政府から許可を得たわけではない。 権限がなければ何もできない」(AFP)

posted by りゅう at 14:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする